Episode⑬
誰が呼んだか、北海のヒグマ
「菊地 司」物語 今年も再開。

ゴンドラの中での会話で「スノーサーフィンの乗り方って・・・こうだよね!!」

なんて言っている今どきの勘違い君たちに、「屁の一撃」でスノーサーファーの生き方を伝える男。

またこの季節がやってきました。
オーダーがひと段落すると、この男の物語が始まります。

(早く始めてなんてリクエストも届く人気のコーナー、今年も行ってみよう)

Episode⑭
ヒグマさんは、これを書いてる牛山基樹も一目置く生粋の「北山会」のひとり。
それを伝説と呼ぶかどうかは別としても、ブームになる遥か昔に手探りで北海道の山に入り、数々の未滑走の斜面にターンを描いてきた。

そんな不器用なヒグマさんは表舞台にはチョットしか出ては来ないけれど、偉そうにスノーサーフィンをしゃべくる表舞台のおしゃべり達も、この男の前では無口にならざるを得ない。
凶暴だからじゃなくて、何も言えないよね~~北海道の歴史だもんね。

ニセコの歴史は遠藤明郎クンが作り、旭岳の歴史はこの男が刻んだことに間違いはない。

 

Episode⑮ 『スノーサーファー』

サーフィンはじめた20代前半・・・こんな話を聞いた。

単純にサーフィンをしていると言うのではなく、サーファーとは来るべきビックウェイブに合わせて行動をとる様な、生活のリズムは波重視の生活を送る人。
そんな意味を込めて生きる「生き方」であると・・・。

スノーボードに例えると

深々と降り続く、もしくは荒れ狂いながら降り積もる山の、そのブリザードの後の「ぴーかん」の情報を探り受け、いち早く行動を取ると言う事と同じだ。
その瞬間に、そこにいるかどうかが「生き方」を示す。

今ほどの情報がない時代にラジオから流れる天気予報を読み、天気図に落として山を決める。

簡単に言っても、それにはそれなりの準備と覚悟が必要になる時代でもあった。

 

とは言ったもののあの頃のヒグマさん、漠然と新雪を滑りたい気持ちだけが強く、その情熱のままに西も東も分からない中で狙いを定め、笑いまたは外し、それでも山に挑む。
Mr.ウインタースティック
たまには読み切ったはずの山はまだ吹雪の中だったり、ホワイトの恐怖に包まれたりしながらも、北海道の山の開拓は和かんじきと流れる汗と共に続く。

あの時代 参考にできるのは山スキーのツアーガイド誌が唯一の参考文献だった。
本の中の場所や限られた数枚の写真と地図の等圧線に、白い雪の波に刻めそうなスロープを重ね、スノーサーフィンを思い描く、俺はどんなターンが出来るのかと・・・

まだ誰もスノーサーフィンなんて言うことのない時代に、イメージしてまさに手探りの出発だった。

しかし、今も昔も・・・
それはそれは楽しい時間。

誰も滑ったことのない斜面との未知との遭遇。

荒らされていない静寂。
音のない空間に、音のないという空気の震えを聴く瞬間

 

何を考えていたのだろうか、静かに彼は滑り落ちていく。
続く・・・